見捨てないで49


盛況!郡上八幡における統廃合シンポ


 12日に開催された岐阜県郡上八幡での「法務局の統廃合の現状と問題点に関するシンポジウム」には、地元商工会関係者や町村役場関係者を中心に、70名以上が集まる大シンポジウムになった。

 まず水谷会長が統廃合問題は人権問題であるとの挨拶をした後、郡上八幡の法務局を存続させる会会長代理は住民無視の統廃合は反対と挨拶、続いて基調報告として、清水相談役が統廃合の実態を説明した。

 清水相談役はこの中で、法務省の考える統廃合計画について具体的に説明、統廃合は地方切り捨ての政策であり、登記のコンピュータ化は代替措置にはならないと結論づけた。

 続いて村上委員が因島での廃庁後の影響について報告した後、北海道羽幌町後藤委員の提起した訴訟の意味について、伊勢原の統廃合問題と訴訟について、石川県で提起された第3の訴訟について、群馬県館林の統廃合阻止について、福井県での今後の統廃合問題について、徳島県での統廃合反対運動についてなどが次々に報告された。


各地の反対運動について

 各地の報告の中で、石川会会員は、登記特別会計導入の経緯について説明、効率化のためのコンピュータ化というのが目的だったはずなのにいまだに繁忙な東京の世田谷登記所はコンピュータ化されず、地方の円滑に事務が行われている登記所を統廃合するのはおかしいと主張した。

 福井会会員はいままで激しい反対運動はなかったが、今回の統廃合は納得できない。税務署もハローワークもある地域から登記所をなくすことはおかしいと述べた。

 群馬会会員は住民のプライドが館林の統廃合を阻止したとして、誇りある城下町郡上八幡住民を激励した。徳島会会員は住民説明会も2回目からは知らないうちにやると法務省のやり方に気をつけるようにアドバイスし、兵庫会会員からは山崎・佐用での反対運動の経過説明がくわしく述べられた。

 各地の報告を受けて、今回統廃合の通告を受けていないにも関わらず、反対運動を始めたことについて、地元住民からは白鳥の登記所が庁舎が古くなったことから法務省の要請により町が庁舎を新築したところ、数年後に八幡支局に統合された経緯を明らかにし、こんどの民行審答申が出されてから、非常に警戒しているということが述べられた。


統廃合作戦室

参謀  ところで統廃合に反対する理由というのは、どこの地域も同じなんでしょうか。

提督  そうだな。まず一つは地域住民が不便になり、経済的にも負担が増大するということからの反対だな。また対抗要件主義を取る日本の登記制度から考えて、身近に登記所がないことによる地域住民の権利の保全の問題から導き出される反対理由もある。また、全国各地津々浦々に存在し、国民の権利保全に寄与している司法書士が物理的経済的理由から、職務が全うできないという司法書士の立場としての理由もある。
 自治体の首長の立場としては、地域の振興や過疎化の問題や自治体の財政の問題、そして首長としての面子の問題もある。最近では汚職などもあって、統廃合のやり方を見て政治や行政に対する不信もある。そして、憲法問題だな。

参謀  要するに地域によって、立場によって、考え方によって、いろいろな反対理由があるんですねえ。

提督  だから反対運動もいろいろな理由や立場・考え方のある人が参加しているということを考えなければいけないということだ。

参謀  ところで取るべき作戦なのですが、どのようなことが考えれますか。

提督  それは政治力・訴訟の提起そして実力ということもあるが、まず我々は反対だということを、法務省にわからせるようにすることが肝心だ。いくら一万人規模の反対集会をやったところで、法務省がそのことを知らなければ、その地域は反対ではないということになってしまう。

参謀  提督それも必要ですが、どうも各地の話を聞いていると、自分の所の登記所がなくなるとは思っていない。だから運動の立ち上げが遅いということもあるのではないでしょうか。

提督  だから今度の郡上八幡は注目しなくてはな。法務省も統廃合の実施は一種の戦いだと思って、あらゆる作戦を練っているだろう。我々もあらゆる事態を想定しなくてはならない。右砲戦左警戒だよ。


キャラバン番外編

今回の郡上八幡拡大統廃合対策委員会では、鉄の団結を誇る統廃合一家の面々が、全国各地からはせ参じてきた(湧いて出たという表現もある)が、その夜のにぎやかなこと。歌合戦では優勝は年齢不明の地元小澤委員がボトルごと持っていったが、その他のことは全青司の性格上記事にできないのは残念だ。(川村記)