青森の名物男長牛統廃合委員と堀池直前そして、因島闘争にも参加した堀池直前の家族は、26日五所川原支局前で街宣用のあの聞き飽きた加藤会長の声のテープをボリュームいっぱいにして独自の出陣式を行ったところ、支局長以外の職員が手を振ったそうである。金木町では助役が対応、キャラバン隊の統廃合に関する説明は、法務局の説明と髄分違う。
法務局は統廃合は決定事項だという言い方をしているし、反対運動をしないでくれとも言っていた。2・3日後に法務局長が来るらしい。なお、今回は訪れなかったが、中里町は住民運動が激しいらしい。市浦村は平成4年に統合されたそうだが、再度の統合は嫌だとのことであった。小泊村ではなぜキャラバンをやっているのかという質問に対し、青年会は市民の側に立って行動するという説明をしたそうである。また、昔迷った旅人を助けたという迷ケ平という名所の売店のおやじさんは、「国の機関は地域住民のためにあるのだから統廃合反対」と語っていたそうである。堀池直前は家族と統廃合問題をいっしょに考えるために連れて来たということらしいが、実際は家庭の統廃合防止策ではないかとのウワサもあった。しかし、清水副会長によれば堀池直前は家族とともに統廃合を闘って
いるのであり、これはベトコンの戦術と同じだということだ。そういえば因島では家族の見ている前でトラックの進入を阻止しようとしていた。
翌27日は長牛氏・堀池一家に川村事務局長が八戸より合流、有名な合同事務所見学後青森会成田代表と東北のホープ西沢氏の先導により、五戸町に入り地元司法書士の若松先生の事務所を訪問、キャラバン隊に対するご寄付を頂戴した。
五戸町からは受入れの返事はなかったが時間があれば訪問する予定で新郷村へ向かった。新郷村はキリストの墓があるという所で有名な村である。堀池直前と同じ位の若い村長は開口一番「統廃合についてはすでに反対をしており内容は承知している」と発言、さらに「法務局は反対しても統廃合をやるというので、それなら我々も精一杯反対をすると宣言してきた。なんとかなるなら言葉も選ぶがどうせだめなら徹底的にやる」と続けた。
川村氏が村に端末でも置いていくなどの代替措置があればと発言したところ、「冗談じゃない、こんな貧乏村に仕事ばかり押しつけて、だいたい携帯電話などというのはこういう所に必要なのだ、東京は公衆電話が沢山あるではないかNTTはおかしい、行政改革は金がかからないはずだ、金のかかる改革は行政改革ではない。」と連発、「この前転勤した登記所の所長も個人的にだが、統廃合されたら大変なことになる、絶対反対でいきなさいと激励された」と締めくくった。ここにもあの迷ケ平の売店のおやじさんが来ていたが住民票を取りに来ていたらしく「俺は忙しい」と帰っていった。
青森会工藤会員の出身地ということで、名川町を訪問したところ、助役は肩を落としながら、「農林事務所などの国の機関がどんどん統合されて町を出ていく、小さい政府もわかるが地域住民が不便になる。陳情しても何をやってもだめ、貴重な町民の血税を使っても前の経験からだめだろう。登記所統廃合についてはあきらめムードです。
八戸だろうが三戸だろうが距離は変わらないし、司法書士は八戸に多い、地元に司法書士はいないし、反対運動により何ならかの成果があるのだろうか」と語った。この町は、八戸に近い村と三戸に近い村が合併してできた町で、経済圏は八戸に属しており町民は八戸に顔が向いているとのこと。
以前に町が土地も建物も提供した法務局が反対運動の甲斐もなく統合されたのがかなりショックのようだ。我々としては何も言わなければ何も得られないとして因島の際の瀬戸田町の話を持ち出し、例え使い物にならない物でも将来を考えて獲得するために発言したほうがいいと激励、助役も少しは元気になったようだ。
三戸町では地元司法書士とともに町長と面談、町長によれば一ヵ月前に法務局長が来て、どうしても統廃合しなければならないと言明したそうだ。堀池直前が民行審答申などについて説明したところ、町が法務局へ陳情に行ったら、決定事項だからと言ってかえって陳情されたとのこと。
林野庁の機関の廃止は3年を置いたが、いきなりの統合について住民に説明してくださいと言っても決定事項の一点張りだそうだ。いまどき謄本を取りにいくのに一日かかって行くなんてと呆れ返っていた。最後に「今の登記のコンピュータ化は利便性がない、利便性のあるコンピュータ化をすべき、法務局と市町村をオンライン化するならわかる。そのための機械化なら町として協力する。」と発言して法務大臣宛の要望書を堀池直前へ手渡した。
また、地元司法書士によれば28日に司法書士に招集がかかっているようだとのことであった。地元の先生方に昼食を御馳走になり有り難うございました。
青森会の皆さんと三戸駅でお別れしたのち、堀池一家と川村氏は盛岡駅で岩手会会員と合流、釜石へ向かった。一方広島から来た清水副会長は岩手会代表首藤氏とともに一関駅から釜石へ向かった。釜石では岩手の青年会の半数以上が参加、盛大な前夜祭を行った後、清水副会長から統廃合問題についての懇談会を行った。首藤代表は気を使って酒を注いで回っていたが周囲の人々は翌日は大丈夫かと思いながら飲んでいたようである。
翌28日はまず山田町を訪問、地元司法書士・調査士4名も合流しての説明会となった。この日の清水氏の説明の内容は統合される所とされない所はどこが違うのか。
地域の実情は考慮されず効率よく統合できるところからやる。コンピュータ化は行政の効率化、コストダウン、人員削減が伴うはずなのに登記のコンピュータ化は違う。登記情報は国家情報であり、そのコンピュータ化の費用は一般予算で賄うべきである。しかし、法務省は大蔵省に要求できない、上に言えないから下(市町村)しかも過疎地域に押しつける。
登記情報は地元に必要なのだ、リース料分もらえれば市町村で十分管理できるといったことである。収入役は法務局長が昨日新任のあいさつに来たことを明らかにし、統廃合に関する説明をしていったそうである。また、住民が納得できるように説明に来たい、交通も発達し、法務局に関する用事も一日あればできるようになった。どうか統廃合反対というのを取り消してください。
ここは2人庁だが統合されれば仕事のスピードも早くなる、といったことも話していたようだ。町長は住民から反対するように言われている、町民の権利を守るためにもがんばると答えていたそうだ。
キャラバン隊はその後地元の田代先生とともに登記所を訪問、所長は清水氏の全法務は統廃合に関しては一枚岩ではないのではとの質問に、その質問には答えられませんとにこやかに答えていた。
陸前高田市では反対の会の人々との意見交換会が開催された。陸前高田市は5年間反対運動が続いている所で、今年の10月14日に統合という通告を受けている市である。市長はあいさつの中で、昭和50年に市が土地を確保し、職員まで派遣して仕事を手伝ったのに、知らないあいだに大船渡の施設を改築し、改築したから統合すると言ってきた。我々はもとより行政改革に反対するものではないが、地域住民の犠牲の上の合理化には反対である。
コンピュータ化により端末が市に来ることを願っている。統合についてはせめて市の事業が一段落するまで待ってほしい、色々な代替等の対策が整えば、市民に理解を求めることも考えると発言した。その後、反対の会の会員と清水副会長との間で質疑応答が行われ
た。
ここの市長は統廃合問題をよく理解しており、また反対運動を長く行っているせいか法務省の人間とも顔見知りで、府中のことも知っており、また全法務も態度が変わってきているようだから接触をするように逆にアドバイスまで受けた。また、個人の印鑑証明書は市で扱っているが、法人も市でやれるようにすべきだ。
どうしても強引に統合するなら、戸籍も持っていくべきだ。市は毎日閲覧をしに登記所に行っている、統合されれば職員をもう一人増やさなければならない。代替措置をとらないうちに強引に統合するなら横になっても止める。法務局は閣議決定だからというが、話し合いを拒否してまで統廃合をやれと言っているのかと言えば彼らは何も言えなくなる相手の言っていることは理解するが、同調はできないとも語っていた。
岩手では沢山の話題にめぐまれたが、特に首藤氏は一人で話題をさらっていた。翌日は二日酔いのせいか突然ゲー(幸い声だけ)、キャラバンカーの中では終始口を抑えていた。自己破滅型の飲酒は控えましょう。(川村記)
