見捨てないで21


キャラバン南ルート千葉・茨城


便利になったがための統廃合、千葉

 今から20年以上前の千葉は、道路事情がかなり悪かった。道は狭く、舗装はされておらず、山や入江に阻まれて迂回・迂回の連続で、地図を見るとすぐ近くなのに何時間もかかるところが随所にあった。しかし、今は道も広くなり、トンネルや山を崩して道は最短

距離で町と町をつなぐようになった。2日目の千葉も、道路事情の驚異的な改善により、統合先の法務局まで15分から20分で行けるという便利さに、どの町村も統廃合には抵抗がないという現実に接した。

 むしろ町の関心はどこに統合されるのかということにあり、成田空港で有名な芝山町は成東に統合されて数年後に成東が東金に統合されるという二度の統廃合を経験するならば、一度に八日市場に統合先を変えることを希望するという運動をしているそうだ。またこの町は、以前に統廃合の話が出たときは、空港闘争の影響で反対運動を行ったが、今回は反対する理由がないとも言っていたそうである。

 成東は事件数は2万件あり、統合されるとすれば、30分以内ということが理由になるそうだが、急ぐ登記もなく会社の登記もないので、昔のことを考えれば10分程度のことは我慢ができる。これも時世だということで、恐らく反対運動は起こらないだろうというのが一般的な見方らしい。


ボリューム最大の茨城

 茨城は、加藤会長と東京から2名、それと茨城会の会員6名が参加して、これから法務局の統廃合反対運動を始める江戸崎と、すでに反対運動を展開している牛久を回った。江戸崎の法務局は、商店街にあり、駐車場入り口という看板の横に細い道がある。その先には出口専用通路。まるで、ドライブスルーのような法務局だ。店の立ち並ぶ狭い道を、いまだかつて最大限にしたことのないというスピーカーをこだまさせながらキャラバンカーが進む。さすがに、お葬式をとりおこなっているお宅の前は、音量を絞ったが。

 初めに、江戸崎の商工会を訪れると、商工会の会長と事務局長が迎えてくれた。ますます、説明に磨きのかかった加藤会長が、話を始めると、しばらくして会長の顔が曇り始めたのに気がついた。「大変なことになったな。という顔か、真剣になって今後反対運動に盛り上がる気持ちを固めたのか、のどちらかだな?!」加藤会長はつぶやいた。・・。今後の江戸崎の盛り上がりに期待しよう!!

 予定では、昼食の時間はたったの20分だった。しかし、キャラバン隊がゆっくり食事をとった為か、江戸崎を出発したのは予定より遅くなってしまった。あいかわらずスピーカーの音量を最大限にして、キャラバンカーはのどかな農村地帯をひた走った。次に訪れる

 牛久市役所では、40人の牛久登記所廃庁反対同盟の方々が迎えてくれることになっていたから、遅れるわけにはゆかない。やっと時間に滑り込むと、市役所の正門前に垂れ幕をもって、いるは、いるは、その数は40人以上を越える。その後、市長さんも参加して説明会が議場の次に大きな部屋で行われた。同反対同盟は、牛久市や茎崎町の自治体やら商工会、青年会議所、身体障害者協会、JA等さまざまな団体から構成されている。すでに、法務省へ陳情へ行っているなどの活動をしているが、今後は、各町の住民による署名運動を繰り広げる予定とのことだった。反対同盟の結束は固く、今後も反対運動を続けてゆくそうである。なお、キャラバン隊の記事が地元茨城新聞に掲載された。鉢巻きをした雄姿の写真も添えられていた。

 なお牛久市と統合先の藤代町は広域行政圏が異なっており、しかも牛久から藤代に行くには竜ヶ崎を通って行かなければならないことを明記したい。


キャラバン番外編

 茨城へは、東京から加藤会長と先日東京青司協で行われた統廃合の勉強会で、すっかり清水氏の話に洗脳された高橋さんと、私の3人が参加した。7時5分に東京駅から出発するバスで一緒に行くはずだったが、早めに乗降場についた加藤さんと私は、臨時便にのって10分前に出発してしまった。しかし、高速の入り口でバスが故障して立往生。結局、7時5分発のバスに乗った高橋さんにも追い越され、7時35分発のバスに便乗した。事務所のパートナーである川村が、嬉々として全国のキャラバンに行くのをいつも見送っていたから、やっと自分も参加できると思い、せっかく朝4時起きしたのに・・・

 一方、その日、おとなしく事務所にいた川村はあまりにヒマで、夕方、「散歩に行ってくる」と事務員に言い残し、消えてしまったとか。事務所に居場所がなくなってしまったんでしょう。お互い、やり慣れないことをするべきでない!?(A高木記)