見捨てないで20


キャラバン南ルート神奈川・千葉


キャラバンの魅力に惹かれた神奈川

 関八州一番手の神奈川のキャラバン担当者小儀氏は開口一番「盛り上がったよー」。当初キャラバン隊受入れに消極的だった伊勢原市だったが、存続させる会が受入れを表明、行ってみたら市民文化会館での大歓迎式典に案内されたとか。式次第やのぼりがはためく

中、市長や議長らが次々にあいさつを行ったということである。これで盛り上がったキャラバン隊は法務局前にキャラバンカーを横付けし、スピーカーをガンガン鳴らしての30名によるビラ配りを行ったということである。

 三浦市では当初助役が対応していたが、話の内容が重大だということで市長が都合をつけて駆けつけてくれたとのこと。稲村副会長はいままでの統廃合の経過から、自治体の首長が法務局長と会ったときが統廃合決定の瞬間だと説明、市長は局長には会わないと言明、その場で秘書課長を呼んで指示したそうである。

 両市とも今回の法務省の説明が行政改革だと聞かされていたが、三浦市長は人員削減を伴わないものだと聞いて怒りを隠そうとはしなかったということである。

 なお、神奈川会のマスコミ対策は万全をきして行われたそうで、とにかく西が盛り上がり東に移動するうちに段々静かになったとは言われたくない、神奈川で盛り返すという意気込みであらゆる方面から根回しをしたそうである。

 神奈川会はキャラバンの魅力に取りつかれたのか、「またやろう」「はまるのもわかる」といった声がずいぶん出たそうで、中には千葉への引渡しを拒否する者もあったとか、さすがはハイカラな明るい根性集団だ。


茨城も牛久は盛り上がりそうそして江戸崎は盛り上げよう


統廃合問題の実態に接した千葉

 1日目の千葉はどちらかと言えば統廃合黙認の町が多く、千葉会は統廃合問題の実態に接し、その複雑な構造に苦悩したようだ。館山を中心とする南房総一帯は町と町の間が短く、また各町とも東京から近い観光地ということもあり、過疎化という問題もなくまた、もともと登記所の数も思いのほか多く、全体にあまり実害がないというのが実情のようだ。(道路事情の驚異的な改善の成果と考えられる)。

 鋸南町では統廃合反対の陳情や政治家への働きかけをしたが効果なく、あきらめという状況だったそうだが、加藤会長の説明は真剣に聞いてくれたそうだ。富山町は何も反対運動はしていないとのことだった。千倉町の法務局は平成5年ぐらいに新築されたばかりであり、町も道路を舗装したりしていたため、突然の統合ということに何だという思いだったようだが、受入れ町まで自動車で10分ということで、妥協したようだ。

 和田町はもともと登記所があったところで、千倉町に統合された時点で、千倉町でも館山市でも同じということで、趣旨はわかるが実害がないのでということであった。

 丸山町に至っては対応した人が統廃合については何も知らないという状態であったそうだ。

 この地区は距離的に不便ではないため、統廃合問題にはあまり積極的ではなかったがこの問題に関する情報の不足と行政改革という大義名分の実態の説明にはどこも関心をもってくれたようだ。この地区の端にある鴨川が統廃合になったときは大きな問題になることは必定であり、他の町もそのことは心配していたそうだ。千葉会の皆さんお疲れさまでした、もう一日頑張ってください。


キャラバン北ルート函館


登記申請は競争だ

 堀池副会長・松村統廃合対策委員長・皆川常任の3名は、函館で函館本会の野崎会員と事務局長の出迎えを受けた後、すぐに野崎会員とともに知内町に向かった。

 知内町では町長・助役・担当者が対応、町長は今度の統廃合が地方切り捨てだということは理解しているので、これから反対運動をしていきたい旨発言、野崎会員も統廃合問題を改めて理解したということで資料の送付を要望したそうである。だだ、ここに来たのがどうして本会ではなく青年会なのかとの質問もあったそうだ。

 松前町はかなり時間が遅くなって到着したが町長が対応、町長は答申内容をよく把握していたということだ。ここは函館から自動車で2時間30分位かかるところである。

 ハローワークが統合されたため、季節労働者が一度に行くので事務が停滞している、こういうことは町でやりたい。両町とも登記事務も町に移管してほしいと言っていたそうだ。町では税金などの滞納などで差押をしたり担保権の設定登記をすることもあるが、町の職員は公務員だから制限速度を守って登記所まで行くが、町民は速度違反しても登記所へ行ける、そうしたら町が順位確保で遅れてしまうと町長が語っていたそうだ。

 なお、松前町では地元司法書士事務所へ寄ったが、近くには調査士がいないので、周囲からは調査士も取得しろと言われているとのこと。ただ、統合されたら事務所も函館寄りに移動せざる得ないとこぼしていたそうだ。

 とにかく両町とも道路は海岸線にある一本だけということで、冬や雨が降れば崖崩れもあり大変な負担となるであろう。松村委員長は統廃合問題は自分の町の登記所が統合されるということで関わり始めたが、地方と国の対立の問題だということがよく分かったということを語っていたそうである。


キャラバン北ルート札幌


日司連は統廃合容認ですね


 清水荻林両副会長・林札幌会代表・山崎事務局次長は石狩の法務局でレンタカーをキャラバンカーに化粧直しをして石狩町へ乗り込んだそうである。山崎氏によれば石狩町は9月1日から市になるということで、庁舎も新築し、これから市になるんだという意気込みが庁舎に溢れていたそうであるがそれに水を差す今回の統廃合に「なぜ、石狩町なのか」と困惑していたそうだ。町長に言わせれば登記事件は一万弍千件もあるというのにということらしいが、清水氏は追い打ちをかけるわけでもないが、乙号は20万件を超えるであろう、その場合の町の負担増についてコスト計算をしたほうがよいと進言した。

 なお、清水氏が補助金などとの関係で反対しづらいのでは聞いたところ、縦割り行政については熟知している、支障はない、やるときはやると言明したそうだ。

 事件数が石狩の半分の伊達市では担当者がかなり統廃合問題については研究をしており、民行審に日司連の会長が委員として入っていることをまず突いてきたそうだ。これに対し清水氏は会長は反対意見を言った旨説明したところ、「次の会長さんが答申を容認しましたね」とさらに突いてきたということである。

 ここは管内の町村が団結して反対しているそうだが、大滝村は前に登記所があり、それが伊達の登記所に統合されたということで、今度統合されると泊まりがけになるとのことだが、農業年金の受取には不動産登記簿謄本が必要であり、冬になったらなかなか思うようにいかなくなると困っていたそうだ。

 初参加の山崎氏の感想は、「北海道は広い」がまず出た言葉だったが、思ったより町村とも当事者意識があった、司法書士会の動きをよく研究しており司法書士会は統廃合問題については頼りにならないと自治体は思っている感じがする、町が発展するために色々やろうといているときに叩かれるのはきついと思う、やはり、国は現場を見ていない感じがするというようなことであった。


キャラバン北ルート釧路


キャラバングッドタイミング


 弟子屈町・標茶町へ行ったのは清水荻林両副会長と羽幌から応援に来た後藤統廃合委員である。後藤氏はおそらく往復一千キロを自動車で移動したことになる。

 さて、両町の反応は非常によく清水氏は非常に上機嫌であった。荻林氏に言わせると弟子屈町での清水氏の説明は99点だったそうだ。相手の話を聞きながらの説明で油が乗り切っていたそうである。標茶町では1時間30分一人でしゃべったそうだ。

 実は両町とも23日に統廃合反対の会の期成同盟を結成するそうで、キャラバン隊の訪問と資料の提供は非常にタイミングがよかったということで、両町とも来訪を喜んでくれたそうである。

 両町とも官庁は分け合う形で配置されており、法務局の統合は両町の行政バランスを微妙なものにする恐れもあり、むずかしい問題がここにも存在することがわかった。

 また、統廃合後はこの地域が日本で一番面積の広い管轄範囲にもなる。釧路まで標茶町の中心から50キロ、弟子屈町からは80キロもあるのである。弟子屈町の町長は、北海道の市町村会を一つにまとめて反対させなくてはだめだ、それをやろうと思うと述べたという。

 ところで美深町の法務局が平成3年ぐらいの新築ということに関し、町へ確認したところ、やはりそうだということだった。担当者はわが町の登記所は75年の歴史があるということで話を聞いていると、登記所は町の象徴であり愛着があるのだということがよくわ

かった。昭和50年以前に一度統廃合の話が出たようだが、昨年2月に通告を受け、反対の陳情もむなしく今年4月に廃庁になったということであった。


キャラバン番外編

 試練の四国からしばらくおとなしかった清水氏であるが、今回、札幌から中標津へ向かったところ、霧のため飛行機が引き返す事態に発展しそうになったそうだ。後藤氏は一人でも行くという覚悟だったそうだが、ついに天は我に味方をした(清水氏の話)ということで無事空港に着き、キャラバンができたということだが、清水氏の立ち直りの早さと運の良さに法務省が考えを改めるといいが。(川村記)