見捨てないで19


キャラバン南ルート静岡


渋滞との戦いの静岡会

 お盆でしかも週末という中でキャラバンを行った静岡会は、まさに渋滞との戦いであったそうだ。片山代表はこのためにカーナビを購入して切り抜ける作戦を立てたという静岡会が最初に廻ったところは対象地区ではないものの堀池直前のお膝元というだけあって、この問題は十分理解しているようだったという。裾野市も含めて早めに反対の意思表明をするつもりのようだ。

 なお、このキャラバン隊には群馬会から2名が同行したそうである。その裾野市では5時を過ぎたところでキャラバン隊が到着、市長や議長らの歓迎を受け「裾野の水」を振る舞ってもらったそうである。統廃合の説明に関しては渋滞を予想して別動隊が行っていた

ということで、段取りは万全だ。

 裾野市長は統廃合は単に過疎化の問題だけではないことを理解したそうで、「裾野はこれから躍進する町です。多くの市民の権利が守られる拠点をなくしてはいけません」と発言している。裾野市の法務局は新築してまだ10年位ということである。

 翌17日は三島大社の祭礼の中を西伊豆に移動、約60名の人々が役場の前に並ぶなかをキャラバン隊が到着、町長や堀池直前のあいさつの声が隣の法務局に響き渡ったそうだ。西伊豆では法務局長が5月に新任のあいさつに訪れ統廃合は事務的に処理する旨を表明、各町村長の顔を逆撫でしたそうである。前任者は岐阜の統廃合で脚光を浴びた人物だったそうだが、蒲原の統廃合でケチを付け転勤したということである。

 なお、キャラバン隊には地元司法書士・調査士も同行、総勢20名のキャラバン隊になったそうである。

 それにしてもカーナビを備えたり、報告をパソコン通信でおこなったり、静岡会は全青司の機械化部隊のようである。


キャラバン北ルート旭川350キロの長い道のり

 いよいよキャラバン北ルートが羽幌町を起点として出発した、加藤会長・川村事務局長・後藤統廃合委員長・高橋旭川研修会実行委員長・本山代表他旭川会会員2名と東京会会員2名が自動車4台に分乗して羽幌町・初山別村・苫前町の町中を街宣したり役場に行ったり、最後に士別市に行ったときは6時近かったため、地元の本山代表に後を託したとのことである。

では参加した川村事務局長に話を聞いてみたいと思います。


まずはどうでしたか。

 羽幌町で出陣式をやるということでしたが、地元の後藤統廃合委員が6人は来ていると言っていたのでそんな気分で建物に入ったら講堂に50人位の人がいらっしゃっており、しかも舞台の上には「登記所統廃合阻止全国キャラバン出陣式」の大きな看板が掛けてあったのでびっくりしました。

随分大々的でしたね。

 ええ、商工会会長や町議会議長のあいさつの他、私もキャラバンの経過報告をしました。

へぇー、川村さんまでしゃべったんですか、ところで会長は。

 青年らしさを出そうとして勢いよく壇上に昇ろうとしてコケていました。本人も年のせいか疲れが取れないと言っていましたが、このところ休みなしですから、羽幌町の名前も突然忘れたりしていましたね。そういう私も焼尻島の名前を間違えましたが、会長と同い年ですから。

川村さんは沖縄以来の参加だと思いますが、なにか違うところがありましたか。

 沖縄は統廃合については知らなかったせいか、情報提供ということで十分やる価値があったと思いますし、事実そうだったと思います。しかし、羽幌町は既に署名もやり(3町村民の76.6%)、たびたび陳情もしている。しかし、法務局は統廃合しますの一点張りで後はどうすればいいのか、これを言われると辛いですね。

 反対運動をしているところは歓迎もしてくれるが、統廃合の説明よりも別の何かをしなくてはいけないのかなと思いました。

町長たちはどのようなことを言っていましたか。

 国が行政改革や合理化の名のもとに色々な機関を取り上げてしまう、それも弱い地域からもぎ取る。羽幌町は15年前の国鉄から始まり、もうこれで止まるだろうと思っているうちに郵便局や郵便ポストまでなくなってしまうのではないかと思うこともある。

 統廃合に事件数の基準を入れているが羽幌の一件と都会の一件では重みが違う。地域住民に迷惑をかけないで行政改革をすべきだ。行政の合理化や改革は大きい行政機関の合理化・改革であって、地方の地域住民に密接な機関を切り取ってなぜ長い距離をそれも吹雪の中を行かなくてはならないのかこれが行政サービスの向上か。

 このような中央に対する怒りの声がありました。

法務省に対しては何か言っていましたか。

 美深町(平成3年頃新庁舎を建築したばかり)が統合されたのでこれ以上迷惑かけるなと言われたらしい。

 昭和63年に羽幌も新庁舎ができ落成式をやらされたそうですが町長はこれで法務局も町に残るというようなことをあいさつで話したらしい。落成式には町のお金を随分使ったのになんだと怒っていましたね。

 冬なんかは気を使って除雪までしてあげたそうです。法務省は予算の少ないところと聞いていたので除雪する費用もないだろうということで。

 裁判所や検察庁が統合された時も、跡地の古い建物を解体費用がないから買えとか、世話になったから町に寄付するというならわかるけどとも言っていました。

 法務局は町の一等地にあるそうです。

羽幌は離島をもっているんですよね。

 ええ、北海道の離島は内地の離島と違って外海の離島だということも主張したそうです。政治家ももちろん頼んでいるようですが、最近は議員連盟からの情報もない、効果もない、官僚の根回しがきいているのかなと言ってましたね。

最近は職業安定所の分室の統合問題も重なってきているそうです、

 弍千人の季節労働者がいるので参ったと言っていました。そう言えばNTTもからっぽだったな。

 ある助役は後藤氏の方を見ながら司法書士もいってしまうのかな、でも残ってというのも酷なことだしと言ってました。

なんだか踏んだり蹴ったりという感じですね。

 いま地籍調査をやっている最中らしいですが、職員を毎日法務局に張りつけるそうですが、留萌に統合されると毎日70キロ通うのは無理だと言っていましたね

 一泊しないと行けないそうです。冬はどうなるんでしょうねえ。

 冬と言えば、冬に損斐室長が視察に来たそうです。島には行ったのですかと聞いたら冬ですよと笑われてしまいました。登記所の所長に冬に島の区分建物の登記が出たら実地調査はするんですか、と聞いたらニヤニヤしていました。普通のときでも一泊するみたいで

す。冬は三日に一回は欠航だそうです。

 そう言えば天塩の竹谷さんが、北海道は冬が問題だ。キャラバンは冬にしたらと言われました。

なんと答えたのですか。

 私だって東京の人間ですよ。積雪20センチで都市機能が止まるのだから、冬に何10キロも走るなんて想像しただけでゾーとしますよ。体験しなくても理解できます(体験したくない)。でも本山代表が冬はできないと言っていました。

天塩は最近稚内に統合されたんですよね。

 そうらしい、彼女が言うには北海道の司法書士は運転技術が勝負だ。毎日100キロ位運転しているらしい。日司連は統廃合後の司法書士にどんな影響があるのかアンケートもしないで勝手なことを言っていると怒っていました。

 2つ事務所を持つのは経済的に維持できないし、登記所の統廃合は事務所の統廃合を招き、彼女のような家庭をもっている女性は家庭の統廃合の危険性だって考えるでしょう、そうしたら司法書士をやめる人も出てくるでしょう。統廃合されても地元に残れというのは都市部の司法書士の話であって、地方では大変なことですよ、だって桁が違うもの。

もしこの状態で統廃合されたら大変だ。東京から行った二人はなんて言ってました。

 後閑氏は清水副会長の話を聞いて関心を持ったんですが、統廃合問題は現地にいって初めてわかると言っていたし、清水氏は登記は対抗要件が得られる、登記をしない場合は保護してあげない、それは登記所が近くにあるから言えるのであって登記したくても吹雪の日に何10キロも離れた登記所に命がけではたして行くでしょうか。

 いかないからといって保護しないのでは、登記の信頼性もなくなると言ってました。

 よく統廃合後のことを考えていう話がありますが、まず対策・代替策を考えるかとにかくできてから統廃合の話がでてくるのが普通でしょ、なんか変だな。

川村さんはこれで終わりですか。

 青森・岩手そして東京ですね。

がんばってください。


キャラバン番外編

 東京からキャラバン初参加の二人は、今回旭川に来たという免罪意識からか、研修会はパスしようと思ったらしく正直に告白したため、以後キャラバン中ずっと加藤旭川実行委員会事務局長に説得され続けたようである。口は研修のもとか。(川村記)