見捨てないで03


キャラバン南ルート与那国島報告


さて、いよいよキャラバンが出発しましたが、事務局長の川村氏が帰ってきましたのでさっそく現地の状況を聞いてみました。


現地はどのようでしたか。

  8日午前9時、清水・石川・崎間(敏)各氏と私の4名は、我々が宿泊した民宿の経営者で地元有力者の仲嵩博氏の世話により、入仲町長と面談、約1時間清水氏が登記所統廃合について説明しました。

反応はどうでした。

 最初はただびっくりしてましたが、だんだん深刻な顔になってきました。なにしろ島は30年代には人口12,000人だったそうですが、いまは2,000人になってしまったのです。

 そこで台湾に近いということも考え、24時間体制の貿易港を造ったり、当日行われていた国際カジキ釣り大会などの催しものやジェット便の就航による観光客の増加などで島の活性化を図ろうとしている矢先ですから。

 国がそのような態度なら全筆写して、町は町で独自に管理しようかとも言ってましたよ。土地も登記所に提供しているみたいだし。

登記所はどうでした。

 一人庁ですが、きれいな建物でした。事件数は年間300件程度だそうですが、我々がいたときでも3人が印鑑証明書や謄本の交付申請をしました。

 その人たちに登記所が石垣にいってしまうんですよ、と言ったところ、唖然としていました。

 石垣まで片道6,400円しかも飛行機は1日2便だけですから。所長も統廃合のことはまったく知らず、情報不足を嘆いていました。沖縄の労働組合は全法務ではないので、統廃合には反対という話も聞きました。

地元に司法書士は何人いるのですか

 いないんです。町の要請があれば今年の秋にも沖縄会で相談会をやるそうです。崎間さんがやる気満々でした。いままでは3年に1回程度弁護士がやってきて相談会をしていたそうです。

マスコミはどうですか。

 これも仲嵩博氏のお世話で通信員2名を紹介していただきました。お蔭様で沖縄タイムスと八重山毎日新聞に掲載されました。

 仲嵩博氏には本当に世話になりました。我々と一心同体で動いていただき、またこの問題をよく理解していただき、こういうことで司法書士を知ってもらうことが必要だと思います。


 与那国組は比較的楽だと思ったのですが、総務課長や通信員に会うため島中を移動したため、自動車のクーラーも効かず、崎間氏と川村氏は完全にバテてしまったそうです。4名はまず最初に与那国島を知るために仲嵩博氏のお話を聞きながら島を視察夜は地元教員と懇談したりして、島の実情をできるだけ把握しようとしたそうです。

 なにしろ沖縄の人もめったに与那国には行かないそうですから。島に関する情報は沖縄の会員も広島・東京から来た会員も条件はいっしょということです。 地元教員からは生徒数19名の小学校の図書館が建物は立派に完成したものの本が不足しているので、ぜひ送ってほしいと要請されました。

 一方8日の沖縄本島組は1日で6ケ所を廻る超ハードスケジュールという日程をこなしたそうですが、どの市町村も自分の町が統廃合によって影響を受けるなどとは知らないようでただびっくりということで、地元自治体に統廃合の情報提供をするという今回のキャラバンの目的は正しいという認識を改めて持ったそうです。

 また、清水氏の説明を聞いていた地元の石川・崎間両会員も統廃合問題がいかに地元住民・市町村に犠牲をしいるものか勉強になったと言っていたそうです。

 いままでのような司法書士の生活という面や仕事がやりやすいかどうかの観点から統廃合問題を取り上げるのではなく、市民の立場に立つ司法書士としての実践としてこの問題を取り上げるべきだというのが、今回の全青司の主張なのです。

 与那国も沖縄本島も皆真剣に活動し、いかに市町村がこの問題を重く受け止めているかがよく分かったそうです。初めての与那国島に心を踊らし、水着をもっていった4名が海にも行かず、スーツにネクタイ姿で説明しなければならないほど地元は深刻に捉えているのです。